地域のリーダーを決める統一地方選の告示日が迫り、立候補を予定する現職、新人の動きが活発化している。全国的に日程をそろえることで有権者の関心を高め、経費も節減できると4年に1度行われてきたが任期満了前の首長辞職や議会解散などで「統一率」は3割を切った。統一選とは名ばかりで今こそ一緒に行い関心向上につなげるべきとの声は多い。
5日投開票の白老町長選も町議選と半年のずれが生じており、町民が町議会に自主解散し日程を合わせるよう陳情したが否決され4年後の統一化も幻となった。苫小牧市議会にも7年前、10カ月のずれ解消へ同様の陳情があったが同日選は実現しなかった。もやもやするが議会で決まったことだと諦めるしかないのか。12年ぶりの選挙戦となった白老町長選の投票率は57・81%で前回を16・13ポイント下回り、過去最低を更新。苫小牧市議選の投票率も前回2019年は46・30%だった。
統一地方選の候補者には公約と合わせ、ずれ解消に向けた同日選への賛否も問いたい。反対議員からは「負託された任期を全うするのが責任」といった声も聞こえてくるが、膨大な選挙経費の節減などとどちらが多くの市民の負託に応えることになるのか。投票に当たっての判断材料の一つにしたい。(輝)









