農水省北海道農政事務所が主催する2022年度「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト入賞作品の表彰式が6日、札幌市内のホテルで行われた。優秀賞には、苫小牧市にある野口観光プロフェッショナル学院調理学科1年、吉本佳蓮さん(20)の「アイヌの文化」など5作品が選ばれ、福島一・道農政事務所長から表彰状が贈られた。
同コンテストは、北海道の食文化の保護・継承を目的に2018年度にスタートした。5回目となる今年度は46作品の応募があり、学識経験者や札幌アイヌ協会、野菜ソムリエ、飲食店主の5人が審査した。
福島所長は「北海道にはまだ知られていない、地域に根差した興味深い食文化がたくさんある。映像には、食文化を発信して地域を盛り上げていこうとの強い思いが伝わる作品が多かった。北海道の食文化の保護、継承と推進に向け、リーダーシップを発揮していただきたい」と述べた。
吉本さんの動画は、アイヌ民族の伝統料理であるサケのチタタプ(たたき、ぬた)入りオハウ(家庭で受け継がれてきた料理で石狩鍋や三平汁の起源)を紹介した作品。審査委員を務めた札幌アイヌ協会の多原良子さんは「チタタプ入りオハウは、二つの料理が同時に味わえる新しい発想。わたしも作ってみたい」とたたえた。
審査委員長の荒川義人・札幌保健医療大学保健医療学部長は今年度の入賞作品について、「レベルが高く、創造力と若い視点で地域の特性が生かされ、物語性がある」と講評した。
吉本さんは「これまで小・中・高校で学んだアイヌ民族の文化の知識を生かしたくて課題に選びました。オハウもチタタプも作るのも食べるのも初めて。本やネットで2カ月かけて調べた」と振り返りながら、「受賞を機にアイヌ料理を学び、調理師になったら来道される多くの方にアイヌ料理の魅力を伝えたい」と笑顔で語った。
このほか優秀賞には「海のルビー? 北海シマエビ」(別海町地域おこし協力隊)、「白花豆の魅力」(酪農学園大栄養教育学研究室)、「天塩馬鈴薯物語 伊藤さんのいもだんご」(天塩町地域おこし協力隊、天塩スローフードの会)、「余市スタイル(余市牡蠣誕生)」(余市スタイルプロジェクト)の4作品が選ばれた。
作品は今月中旬ごろからユーチューブで見ることができる。
















