苫小牧市、動物火葬場廃止で経過措置試行 来年4月から

苫小牧市、動物火葬場廃止で経過措置試行
来年4月から
24年3月末で廃止される市営の動物火葬場=苫小牧市高丘

 苫小牧市は8日の市議会厚生委員会(宇多春美委員長)で、来年度末に動物火葬場(高丘)を廃止するに当たり、生活困窮者向けの経過措置を試行する方針を明らかにした。ペットの死骸を民間火葬施設の利用料金を積み立てられるまでの間(最大4カ月)市が預かり、冷蔵庫で保管する内容。動物火葬場廃止後の2024年4月から受け入れる考えだ。

 1978年12月運用開始の動物火葬場は老朽化が進行。市は建て替えに1億円以上掛かる上、民間のペット火葬施設が市内に複数存在する現状などを踏まえ、昨年6月の定例市議会で廃止方針を打ち出した。

 経過措置として、市民税非課税世帯など生活困窮者の死んだペットを一時的に預かるが、飼い主には生きていた場合に掛かっていた食費などを民間施設の利用料金の積み立てに回してもらう。

 一時保管の場所には、廃止後の火葬場内の業務用冷凍庫を使用。飼い主には誓約書兼同意書を求め、4カ月以内に引き取り可能であることも確認する。

 市は今後、公式ホームページや広報誌で経過措置について案内するほか動物病院やペットショップなどの協力も得て周知を進める。

 市環境生活課によると、動物火葬場は利用対象を市民に限定し死んだペットなどを無料で受け入れており、火葬数は近年、年間2700匹程度で推移。内訳は猫が約4割、犬が約2割で、道路で死んでいたシカなど「その他」も4割ほどを占める。

 週1回、複数の死骸をまとめて炉に入れて火葬しており、収骨できないため、同課は「ペットを家族の一員として扱う現代の風潮もあって最近、利用は減っている」としている。

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