子どもたちの健全な成長を支え、犯罪や非行のない社会づくりに取り組んできた苫小牧BBS会(笹田正治会長)は今月末、57年間の活動に幕を閉じる。会員の高齢化と減少に歯止めがかからない中、コロナ禍で新規会員の獲得も困難となり解散を決めた。18日、市民活動センターで解散式を予定しており、笹田会長(70)は「これまで活動を支えてくれた皆さんに深く感謝している」と話す。
BBS会は悩みを抱える青少年に対し、同世代の兄や姉のような存在として寄り添い、一緒に学んだり考えたりしながら立ち直りを支援する全国規模のボランティア団体。苫小牧では1966年1月に30人の若者で発足した。
札幌保護観察所、苫小牧地区保護司会、苫小牧更生保護女性会など更生保護に関わる機関・団体と足並みをそろえ、さまざまな活動を展開。保護観察所からの依頼を受け、非行に陥った子どもの相談相手となる「ともだち活動」をはじめ、子どもたちを招いたキャンプ行事、中学生と合同の地域清掃、不登校の小中学生との木製ブロック遊びを通じた交流事業などを行ってきた。
会員の減少で87年ごろから約8年間、活動が低迷した時期もあったが窮地を救ったのは、当時の苫小牧駒沢短期大学の学生たち。笹田会長は「苫小牧地区保護司会が短大側に働き掛けたことで20人以上の学生が入会し、BBS運動のともしびを絶やさずに済んだ」と振り返る。
しかし、その後も会員の高齢化が進行。会員の減少にも歯止めがかからず、16年以降は会員数が10人を超えることはなかった。
他地域のBBS会の協力で会員勧誘のポスターを作り、SNS(インターネット交流サイト)を活用した情報発信も模索したがコロナ禍で活動休止状態が長引き、新規会員の獲得は絶望的となった。
笹田会長は「休会か解散かで悩んだが、会員は自分を含めて高齢者ばかり。青年による奉仕活動という本来の趣旨とかけ離れた現状を変えることは難しいと考え、今年度末で会を閉じる決断をした」と語る。
18日は今年度の事業、決算報告などを行う臨時総会後、OB・OGや活動を支えた関係機関、団体の代表者らを迎えた解散式を実施し活動を締めくくる。
笹田会長は「自分たちの代の活動は終えるが、将来的に若い世代がBBS活動の必要性を感じて再結成に至った際には全力でバックアップしたい」と述べた。



















