苫小牧港管理組合によると、苫小牧港の2022年貨物取扱量は1億805万3737トン(速報値)に上り、10年連続で1億トンを上回った。21年比で3・1%増となり、統計の残る1963年以降で過去3番目に多い取扱量を記録した。国際コンテナ個数(20フィートコンテナ換算)も過去最高の29万6304個となり、コロナ禍で落ち込んだ経済活動の回復基調を示した。
取扱量全体の約85%を占める国内貨物は、苫小牧港から他港への移出が前年比3・5%増の4578万4735トン。主な品目では「石炭」が314・8%増の22万8075トン、「紙・パルプ」が2・5%増の201万6933トンだった。
他港から苫小牧港への移入は、4・4%増の4647万7890トン。「製材」が28%増の17万9855トン、土木建設資材の「砂利・砂」は30・3%増の62万5208トンとなった。
国際貨物では、輸出が前年比40%増の138万7522トンと大幅に伸びた。高騰した原油の国際価格を抑制するため、国際的な枠組みで実施した国家石油備蓄の協調放出を背景に、「原油」の輸出量が40万8026トンとなり、これが全体を押し上げた。この他、中国向けのホタテなど「水産品」が14・3%増の12万4704トン。段ボール原紙が好調だった「紙・パルプ」が26・3%増の13万8587トンだった。
輸入は4・3%減の1440万3590トン。主な品目で「原油」が2・6%減の534万4767トン、「石炭」が6・1%減の428万2050トンとなり、出光興産北海道製油所や北電苫東厚真発電所の設備点検に伴う仕入れの減少が大きく影響した。
一方、今年2月に営業運転を開始した日本製紙勇払バイオマス発電所の燃料となる木質チップやパームヤシ殻など「再利用資材」が3万8209・1%増の10万4693トンと急増。同発電所の燃料調達などが増加要因とみられる。
国際コンテナ個数は前年比3万5211個増(13・5%増)。苫小牧港から運ぶコンテナを東京港や横浜港で大型船に積み替えて海外へ輸送するなど「国際フィーダーコンテナ」が59・3%増の7万6878個と大幅に増えたことが要因。中国向けのホタテなど海産物や段ボール原紙の輸出が増加した。
同組合の平澤充成専任副管理者は、10年連続で貨物取扱量が1億トンを超えたことについて「コロナ流行前に回復してきた実感はある。脱炭素化といった港湾への新しい社会要請もあり、港の機能強化を続けて利便性を高めていきたい」と話している。



















