旅客88%回復目標に HAP新年度事業計画発表

事業計画を発表する蒲生社長

 新千歳空港をはじめ道内7空港を管理・運営する北海道エアポート(千歳市、HAP)は15日、2023年度事業計画を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてきた旅客数目標は、7空港の国内線、国際線計2651万人で、「コロナ前」に比べて88%まで回復。20年度から4期連続の営業赤字を見込むが、7空港の機能維持、活性化などに116億2000万円を投資し、新千歳では新たにビジネスジェット専用施設を整備する。

 HAPはコロナ禍を踏まえて22年度、業績の見通しを2パターン用意したが、旅客数の目標は下振れせず順調に回復。22年度は国内線が約80%、国際線が約20%まで回復する見通しで、蒲生猛社長は「年明けからは、国内線が約80%、国際線は50%強」と説明する。23年度旅客目標はコロナ流行前の19年と比べ、国内線が92%、国際線が61%に回復すると見込んだ。

 23年度の営業損益は109億円の赤字を見込む。ただ、減価償却費約200億円を計上したことが大きく、赤字額は前年度当初計画比で61億円圧縮。営業収益は450億円を見込み、蒲生社長は「少しずつ光が見えてきた」としつつ「3年間の痛手で状況は極めて厳しく、楽観視は全くできない。気を引き締めて経営する」と強調した。

 23年度投資は、機能維持投資が102億4000万円(前年度当初計画比12億5000万円増)、活性化投資が27億3000万円(同4億9000万円増)。7空港の安全、安心な運営を堅持するための設備更新が中心で、活性化投資は引き続き抑制傾向となっているが、新千歳で23年度中にビジネスジェット専用施設を新設する目玉事業を盛り込んだ。

 国際線ターミナルビル北側に、鉄筋コンクリート造り平屋建て約500平方メートルの施設を新設。アジアの富裕層などVIP対応を想定し、出入国手続き(CIQ)や待ち合わせ場所など独自の動線を設ける。今年5月ごろに着工し、23年度中の供用開始を目指す。

 また、蒲生社長は次世代半導体の国産化を目指す新会社Rapidus(ラピダス、東京)の千歳進出などを挙げて「空港の使われ方が変わっていく」と説明。「積極的にアプローチしながら、空港として何をしなければならないか、中長期的な視点も含めてしっかり対応したい」と意欲を見せた。

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