難病の脊髄小脳変性症のため2020年7月に39歳で亡くなった衣斐大輔さんの貼り絵の作品展が、苫小牧市日吉町のカフェレストラン「ダンディライオン」で開催されている。衣斐さんは生前、出身地の苫小牧を離れて音楽活動に打ち込む傍ら、雑誌などの紙を素材に大小多彩な貼り絵52点を残した。
今回はそのうち約20センチ四方の作品を中心に、シャボン玉と子どもをモチーフにした連作や、フランスの作曲家エリック・サティ、ナスやカボチャといった野菜、カエルなどの生き物を題材にした12点が並ぶ。衣斐さん自身が東京や札幌でも個展を実現させた作品だ。
市内矢代町在住で母親の美稚子さん(70)が昨年、衣斐さんの原稿を自費出版した小説「雲をとおる波」のPRも兼ね、同店に会場提供を依頼し快諾を得た。本の表紙に使った衣斐さんにとって初の貼り絵「ブルーインパクト」も展示している。青の多彩な表現が魅力的な作品で、美稚子さんは感想を直接伝え、語らう時間をつくれなかったことを残念に思いながらも「作品を見た方の心が和んでくれたらうれしい」と願う。
会場では、貼り絵のポストカード(100円)のほか、「雲をとおる波」(1000円)や衣斐さんが手掛けた音楽CD(500円)も販売している。
同店での展示は22日まで。美稚子さんは作品展を継続したい考えで、会場を探している。
















