浮遊ごみ調査の北星大生、勇払マリーナに回収装置設置

浮遊ごみ調査の北星大生、勇払マリーナに回収装置設置
シービンを設置する学生たち=17日、勇払マリーナの浮桟橋

 海洋汚染防止の研究プロジェクトに取り組む北星学園大学経済学部(札幌市)の学生9人は17日、浮遊ごみの自動回収装置「Seabin(シービン)」を勇払マリーナ(苫小牧市勇払)の浮桟橋に設置し、回収作業を始めた。設置準備に1年近くかかったが、企業やクラウドファンディング(CF)など多くの支援を受け、研究の本格始動にこぎ着けた。

 プロジェクトは同学部環境経済学ゼミナール(藤井康平専任講師)の3年生16人が発案。オーストラリアで開発されたシービンは直径約50センチの筒状の装置で、道内での導入は初めて。吸い込み口が電動ポンプで上下し、水と共に浮遊ごみを集めた後、ごみ以外の水を排出する。24時間自動で回収でき、1台で約20キロのごみをためられる。

 設置作業には学生のほか▽同マリーナ▽シービンを固定するための土台設置に協力した勇払商工振興会▽今後、ごみの成分分析に携わる北海道サニックス環境―の関係者も立ち会った。

 約30分かけて浮桟橋にシービンを取り付け、電源をON。吸い込み口が上下し、浮遊ごみが次々と装置に吸い込まれていくと、学生たちから拍手が湧き起こり、「ありがとうございます」と感謝の声が上がった。

 作業を見守った同振興会の佐藤章一会長(43)は「高齢化が進む地域なので、こうした若者が来てくれるだけでもありがたい」と歓迎。北海道サニックス環境の片野洋一取締役環境事業部長(54)は「彼らが環境の出前授業などもしていると知り、手伝いたいと思った」と話す。

 学生たちは昨年4月から準備に着手。設置場所の選定や許可申請などの交渉、研究に必要な資金調達のため企業訪問や募金活動、CFを繰り広げ、広報活動なども役割分担して進めてきた。今後も月1回は苫小牧を訪れ、回収物の成分分析と活用策を探る他、情報発信も積極的に行いたい考え。学生たちは「ここからスタート」と口をそろえ、「地域との関わりももっと深めていきたい」と意気込んだ。

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