4月2日は自閉症をはじめとする発達障害への正しい理解を呼び掛ける「世界自閉症啓発デー」。苫小牧で活動する北海道自閉症協会苫小牧分会(あじさいの会・西尾修会長)は今年、従来の建物に加えて路線バスのライトアップも初めて行い、苫小牧総合経済高校生はバス車内のポスター制作に参加する。啓発活動開始から10年目を迎えた同会は「今まで以上に多くの人に関心を寄せてもらえれば」と願っている。
あじさいの会は自閉症の子どもを持つ親でつくる会で、賛助会員を含め約60人が所属。2014年に苫小牧市などの協力で、緑ケ丘公園展望台を青色に光らせるライト・イット・アップ・ブルーを実施した。その後も毎年継続し、市役所での展示や啓発ウオーキングなどにも乗り出した。
今年も厚生労働省が定める発達障害啓発週間(同2~8日)の期間中、▽同公園展望台▽白鳥王子アイスアリーナ(若草町)▽市福祉ふれあいセンター(双葉町)▽正光寺(高砂町)▽苫小牧信用金庫本店(表町)▽市道駅前本通▽法城寺(むかわ町)でライトアップを行う。
また10周年に当たり、道南バスの協力を得て市内路線バス1台の車内をブルーの光で照らす「ライトアップ道南バス」を初めて実施する。苫総経のマーケティング部も路線バス約80台に掲示する啓発ポスターを制作した。「飛び跳ねる」「いつも座る席にこだわる」など障害による行動の特徴を伝える内容で、同部の竹田愛桜さん(2年)は「自閉症という言葉は聞いたことがあったけど、どのような障害かは分かっていなかった。自分たちも勉強になった」と話す。
同会ではこのほか、市役所1階ロビーと中央図書館での啓発展示も行う。ウオーキングは感染症対策のため見送る。10年の歩みの中で活動の輪が少しずつ広がっていることを実感する一方、「障害が正しく理解されていない」と話すメンバーも多い。
有珠の沢町の女性(48)は以前、自閉症の小学生の長男が外出先で大きな声を出し、居合わせた人から「静かにしてもらえませんか」と言われた経験がある。「見た目では分からなくても、『もしかしたら何かの障害があるかもしれない』と想像してもらえるような社会になれば」と期待を込める。
さまざまな障害の特性を理解し「ちょっとした手助け」をする「あいサポート運動」などを進める市障がい福祉課は「啓発デーにちなんだ一連の取り組みを通じて、発達障害への理解が広まるよう協力していきたい」と話している。



















