自衛隊に災害派遣要請 鳥インフル 農場で防疫作業始まる 千歳

自衛隊に災害派遣要請 鳥インフル 農場で防疫作業始まる 千歳
殺処分した鶏をフレコンバッグに移す道職員=28日午前、千歳市(道提供)

 高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う「55万8000羽殺処分」の報が28日、発生した農場のある千歳を駆け巡った。空の玄関口・千歳市は同時に全道一を誇る鶏卵生産地。事態を重視した道は、迅速な防疫措置を講じるため自衛隊に災害派遣を要請。道職員と自衛隊、関係機関・団体合わせて常時210人、シフト制により24時間体制で「殺処分」「埋却」「清掃・消毒」の防疫作業を並行して進めている。防疫措置の完了は4月5日を予定している。

 道によると、鳥インフルエンザに係る自衛隊への災害派遣要請は2016年の十勝管内清水町、22年の白老町に次ぎ3例目。市庁舎内に家畜防疫対策本部を設置した地元、千歳市の山口幸太郎市長も「万全の態勢で道の対応を支援する」とコメントした。

 道は、渡り鳥の北上期(3月中旬~5月初旬)を控えた今月6日、道内の196養鶏場に今季2度目の「緊急消毒命令」を発出するなど警戒を強化していた。今回、発生した農場は採卵用鶏飼養で、道内有数の規模。道は「(農場も)対策は講じていた」とし「渡り鳥の北上期の発生(3月27日)としては最速。早い雪解けが影響している」と指摘した。

 道によると、発生した千歳市内の大規模養鶏農場から27日に鶏500羽が死んでいるとの通報があり、検査の結果、28日に疑似患畜と判定された。農場の周辺半径3キロ以内の移動制限区域には4戸合わせて約86万羽、3~10キロ以内の搬出制限区域には8戸合わせて約70万羽の採卵用鶏(10戸、約120万羽)と肉用鶏(2戸、約36万羽)の養鶏場がある。現時点でこれらの農場から異状は報告されていない。

 今季国内では家禽(かきん)の高病原性鳥インフルエンザが過去最速の10月28日、岡山県倉敷市で1例目として確認された。道内の家禽類では昨年10月の厚真町(殺処分約17万羽)、11月の伊達市(同約15万羽)に次いで3例目。全国では82例目となり現在、警戒体制は「対応レベル3」で最高レベルにある。今回の感染ルートは現地入りした国の疫学調査班が調査中で、報告が待たれる。

鳥インフル発生で 「経営・金融相談室」 -道

 道は28日、千歳市で発生した高病原性鳥インフルエンザを受けて、関連する中小企業等からの経営や金融に関する相談に対応するため、道経済部地域経済局中小企業課と石狩振興局産業振興部商工労働観光課に「経営・金融相談室」を設置した。担当職員が電話や面談で相談に応じる。受付時間は平日(開庁日)の午前8時45分~午後5時30分。

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