美術博物館のアイヌ遺骨、返還に申請期限 苫小牧市教委

美術博物館のアイヌ遺骨、返還に申請期限
苫小牧市教委

 苫小牧市教育委員会は、市美術博物館で保管しているアイヌ民族の遺骨3体についての取り扱い方針案をまとめた。返還を求める団体に対し、申請期限を設ける内容。期限内に申請がなければ、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(白老町)内の慰霊施設に移し、保管するとしている。

 3体はいずれも成人男性で、江戸時代以前のものと推定される。それぞれ1954年、63年、82年に植苗、美沢、静川で発見され、85年から同館地下の収蔵庫で保管してきた。

 方針案は遺骨に関する情報を周知した上、出土地域のアイヌ関係団体から返還の希望があった場合は適切かどうか見極めた上、返還。6カ月以内に適切な団体から申請がなかった場合は慰霊施設に移す。

 市教委はこれまで、文化庁が昨年7月に示した遺骨の取り扱いに関するガイドラインに基づき、苫小牧アイヌ協会と協議。各地で遺骨と共に見つかった青銅製のキセルや鉄製のマキリ(小刀)などの副葬品については、市のアイヌ文化を示すものとして地元に残したいという同協会の意向を踏まえ、今後も市美術博物館で保管を続ける。

 方針案については近く、パブリックコメント(意見公募)を予定している。

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