苫小牧市街地周辺でのシカ捕獲、目標の3倍156頭

苫小牧市街地周辺でのシカ捕獲、目標の3倍156頭
市街地周辺にくくりわなを仕掛ける事業者=2月、苫小牧市内

 まちなかにエゾシカの出没が相次ぐ現状を受け、苫小牧市が初めて実施した市街地周辺のシカ捕獲事業で、2月1日~3月10日の捕獲数は156頭に上り、目標の50頭を大幅に上回った。2022年度の捕獲事業はこれで終了するが、市は一定の成果につながったとみて23年度も継続する方針。より効果的な手法や実施場所を検討する。

 市内では近年、シカの市街地での出没が増え、庭木や街路樹に食害を及ぼしたり、交通事故が多発したりしている。このため市内中心部の立ち入りが制限された山林で、くくりわなの設置による捕獲を行った。

 事業を受託した認定鳥獣捕獲等事業者は事前にドローン(小型無人飛行機)でシカの群を調べたり、餌として好む牧草を置いたりしてシカの行動圏を把握。くくりわなの設置場所を小まめに変えるなどし、1日平均4~5頭を捕獲した。事業者は「苫小牧のシカは他の地域に比べ人への警戒心が薄い」と分析。「日常的に捕獲を続けることで警戒心を持たせるのも、市街地の出没を抑える有効な対策になるのでは」と市に提案した。

 市環境生活課の武田涼一課長は「事業者の努力もあり、想像を超える捕獲数になった。しっかり事業を検証し、次につなげたい」と手応えを語る。今回対象にした中心部以外の東西の地域からも捕獲の要望を受けており、「実施場所も含めて検討し、さらに効果を高めていきたい」と話している。

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