苫小牧市の少年サッカークラブ・エールフットボールクラブ(エールA)は、3月に北ガスアリーナ札幌46=札幌市=で行われた全道フットサル選手権大会2023U12の部で4位に食い込んだ。小学6年生にとっては最後の大会となり、チームを率いた宮園蒼空主将は「最高の仲間と出会えたから、全道大会に出られた」と晴れ晴れとした笑みを浮かべた。
2月に行われた同大会の苫小牧地区予選で、エールAは予選リーグから全勝優勝、全道大会への切符をもぎ取った。
北海道の強豪24チームが集まった全道大会の1次ラウンドでは、ワンエイトFC(札幌)と北海道コンサドーレ釧路U―12(釧路)と対戦。初戦のワンエイトには先制点を許すも、八島猛監督からの「このまま中途半端に終わっていいのか?」という言葉に選手が奮起し、5―3で勝利した。続く北海道コンサドーレ釧路U―12戦は6―3で勝った。
決勝ラウンドでは、1回戦で西御料地FC(旭川)と対戦。先制ゴールからリードを守り、危なげなく駒を進めた。続く準決勝は名門・月寒サッカースポーツ少年団(札幌)と激突したが、3―7で敗北を喫した。勝てばクラブ初の同大会決勝進出だっただけに、宮園は「みんなで一試合でも多くサッカーをしたい気持ちが強かったが、負けてしまった」と試合を振り返る。
3位決定戦ではアヴェンダFC(函館)と対戦、勝ちにこだわるも3―4で一歩及ばなかった。八島監督は「好きにやってこいと声を掛けた。今までの努力を貫いてくれた」と話した。
6年生は4月から中学進学し、名門クラブへ。宮園は北海道コンサドーレ札幌U―15入りが決まっている。八島監督は「エールでやってきたことを土台に、次のステージでもサッカーを楽しみながら続けてほしい」と選手たちの背中を押した。

















