北朝鮮の弾道ミサイルが本道に落下する恐れがあるとして、政府がJアラートで道民に緊急避難を呼び掛けた13日朝。記者は自家用車で出勤途中だった。カーラジオから流れるアナウンサーの緊迫した声とは対照的に、車外の風景は平和そのもの。通学路をのんびりと歩き、学校へ向かう子どもの姿も見えた。
帰宅後、小学生の娘に警報時の校内の様子を聞くと、校内放送で窓から離れるよう伝えられたものの、教室に教員は不在。窓側の児童もそのまま席に着いて、いつものように過ごしていたという。
調べてみると、市内では警報が解除されるまで児童を机の下で身の安全を守らせた学校もあった。札幌では登校前のメールで自宅待機を促し、既に登校した児童は体育館に避難させた小学校も。学校現場で子どもの命を守るための行動に差が生じた現状を、どう考えればいいのだろうか。
ミサイル落下に限らず、万が一の事態はいつ起きてもおかしくない。危機意識を高める必要がある。(百)









