新型コロナウイルス感染症が8日に「5類」へと引き下げられるのを前に、苫小牧市内の宿泊施設に客足が戻ってきた。コロナ禍で稼働率が一時は低迷したが回復基調で、全国旅行支援も追い風になり、今年の大型連休中はほぼ満室の施設も。一方、8日以降も各施設はコロナ対策を続ける模様で、関係者は利用客の安全、安心を確保しながら需要の増加に備えている。
グランドホテルニュー王子(表町)は大型連休後半の3、4日はほぼ満室。連休中の稼働率は「コロナ前」の2019年と比べて1~2割減で、コロナ前には完全に戻っていないが、行動制限がなかった昨年と比べて増加。宿泊部の其田浩二副部長は「良い状況で宿泊や予約が入っている」と話す。
大型連休中の稼働率はコロナ初年度の20年、前年比6割減と大きく落ち込んだが、21、22年とV字回復が続いている。コロナ前はインバウンド(訪日外国人旅行者)やゴルフ関連の団体客が多かったが、今年はファミリー層や部活動の利用が増えており、其田副部長は「客層は変わってきている」と実感する。
一方、同ホテルでは「新北海道スタイル」安心宣言にのっとり、施設内の定期的な消毒、窓口などの間仕切りなど、コロナ対策を徹底してきた。マスク着用も利用客は任意だが、スタッフらは続けるなど、感染拡大防止が習慣化。8日以降も当面、これらの対策を続ける予定だ。
ビジネスホテルのホテル杉田(同)も2~5日はほぼ満室。過去最高水準だった19年実績とほぼ同様で、部活動で遠征する学生やファミリー層の利用が目立つといい、佐藤聰代表は、「コロナ前に戻っている」と手応えをつかむ。
同ホテルも20年に前年比4割弱減と落ち込んだが、22年以降は増加傾向が続いている。昨年まではコロナが感染拡大するたびに、宿泊直前の予約キャンセルも相次いだが、「今年は少ない」と一安心。感染拡大防止の取り組みを続けながら、利用客を笑顔で迎えている。
市内の4ホテルで構成する苫小牧宿泊業支配人会によると、加盟施設の平均稼働率は今年、コロナ前の水準には戻っていないが回復傾向は続行。コロナ前の19年を基準にした比較では、5月の平均稼働率はおおむね、20年が6割減、21年は4割減、22年は2割減となっている。
















