【メルボルン時事】オーストラリアで保管されていたアイヌ民族の遺骨4体が6日、豪南東部ビクトリア州のメルボルン博物館で、日本から訪れたアイヌ団体代表らに返還された。同博物館のティモシー・グッドウィン理事は「皆さんの先祖が長年味わった屈辱に遺憾の意を表し、皆さんの苦痛に心よりおわびする」と謝罪した。訪問団は8日に北海道へ遺骨を持ち帰る。
6日の返還式典には、北海道アイヌ協会の大川勝理事長とエンチウ(樺太アイヌ)遺族会の田澤守会長、日豪両国の当局者らが出席。豪州の先住民族アボリジニの人々が慰霊の祈りをささげた。大川氏は「先祖のみ霊を尊厳ある形で慰霊していく。全世界にある同胞(の遺骨)を日本へ連れて帰りたい」と語った。
遺骨は北海道や南樺太(サハリン)で発見されたもので、1910~30年代に当時の研究者が豪側に譲渡。メルボルン博物館に3体、首都キャンベラの豪国立博物館に1体が保管されていた。海外からの外交ルートを通じた遺骨返還は、2017年にドイツの学術団体から戻されたのに続き2例目。
返還された遺骨のうち、3体は白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で保管される。1体はアイヌ団体への返還を調整している。
















