「みんなのおうち あつま」オープン 生活困窮者の支援に

「みんなのおうち あつま」オープン 生活困窮者の支援に
公営住宅を活用して開所した「みんなのおうち あつま」

 厚真町本郷の定住促進住宅を衣替えした生活困窮者の支援拠点「みんなのおうち あつま」が10日、開所した。町が労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団(本部東京)に委託し、町民が気軽に足を運んで困り事を相談できる窓口を開設。多世代が集うコミュニティー事業も展開し、持続可能な地域づくりや安心な暮らしにつなげる。町は「声を出せずにいる人たちにも支援の手を伸ばす場」として期待している。

 拠点施設は、町が管理する平屋建て定住促進住宅2戸をそれぞれ福祉よろず相談、町民が集うカフェとして整備。同事業団が町から3年間の「重層的支援体制整備事業」の委託を受け、自立相談支援や生活困窮者支援のための地域づくりを担う。

 開所に合わせて看板の除幕とセレモニーを行い、同事業団北海道事業本部の島田修二・道南エリア担当は「地域の皆さんが困っていることを解決する拠点として、まちづくりに当たりたい」とあいさつ。施設の責任者となる玉木秀幸相談員は「地域の中でやっていけること、やらなければいけないことなど課題が見えてくると思う。待っているだけではなく、外に出ていろんな方に足を運んでいただけるように発信していく」と意気込みを述べた。

 町住民課の藤岡隆志課長は、胆振東部地震や新型コロナウイルス、燃油価格高騰の影響が続く地域の実情を踏まえ、「行政だけではうまくいかないことを、あらゆる社会福祉資源を活用して解決できるよう事業を進めていきたい」と話した。

 福祉よろず相談、カフェの開放はいずれも月~金曜日の午前8時30分~午後5時30分。土日祝日、年末年始は休み。

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