小中学生に吹奏楽の魅力を伝え、打楽器の基礎力を高めてもらう「KOMAZAWA Music Academy(駒沢ミュージックアカデミー)」が先月、発足した。駒大苫小牧高校吹奏楽局の卒業生らが講師となり、リズム感などを鍛えるトレーニングを行う。アカデミーを通じ、児童生徒に早い段階から本格的な吹奏楽に触れる環境を提供したい考えだ。
同アカデミーはリトミック(音楽を通じて表現力や感性を養う活動)を取り入れ、基礎力を重点的に育む音楽教室。慢性的な指導者不足、中学校で部活動の地域移行が進む中、「早いうちからリズム感や音楽性を身に付けて楽器に親しんでほしい」と、同局の内本健吾顧問やOBOGらが立ち上がった。
活動は週に1回程度で、リトミックやリズムトレーニングのほか、打楽器の基礎的な練習を実施。さまざまなジャンルの打楽器アンサンブルにチャレンジしていく。
指導者は同局出身で、フリー打楽器奏者やリトミック、マーチング打楽器の講師を務める3人が中心。不定期で内本顧問も指導に加わる。同校の文化棟で6月に本格始動する予定で、夏からはソロコンクール出場を目指す児童生徒らを対象に個人レッスンも計画。成果発表の場として、アンサンブルやソロの発表会を開く予定だ。
内本顧問は、同局の打楽器レベルを「全国トップレベルで、教材としては秀逸」と強調。「音楽の基本はリズムで、感性豊かな子ども時代にいい楽器をたたいてほしい」と話す。同局の練習環境、指導力を大いに発揮してきたい考えだ。
先月22日には、同校で活動説明会とリトミック・楽器体験会があり、苫小牧、千歳から小中学生14人が参加。それぞれ音楽に合わせて自己紹介した後、打楽器演奏に臨んだ。子どもたちは真剣な表情で、ドラムのスティックの持ち方やたたき方のこつを学んでいた。
参加者の半数が楽器経験者で、小学3年生から市内の吹奏楽団体に入り、打楽器を担当してきた苫小牧青翔中学校吹奏楽部1年の石塚由紀江さん(12)は「基礎を学び直し、練習の仕方について聞くこともできた」と喜んでいた。
初心者の7人も満足そうで、指導スタッフ代表の山田沙紀さん(30)は「まずは音楽や楽器を好きになってもらうことが大きな目標」と意気込みを語る。
















