今年で50周年を迎えた演劇集団「群’73」(須藤夏菜子代表)は20、21の両日、苫小牧市文化会館で記念公演「アルジャーノンに花束を」を行う。同館ギャラリーでは、5日に83歳で死去した創設者の鳥嶋清嗣郎さんを追悼し、鳥嶋時代の公演映像の放映やパネル展示も実施する。出演者は本番を間近に控え、追い込みの練習に全力を挙げている。
苫小牧を拠点にする同劇団は1973年、市内で活動する3団体が合同作品を上演したのを機に設立された。初代代表の鳥嶋さんを中心に50年にわたり、自主公演や市民参加演劇祭への出演を続け、これまで100作品以上を上演してきた。鳥嶋さん勇退後の2019年からは須藤さんが代表を引き継いだ。
50周年の演目に選んだ「アルジャーノンに花束を」はダニエル・キイス作。知的障害のある主人公チャーリイが知能を高める脳の手術を受け天才になるが、自分と同様の手術を受けたハツカネズミのアルジャーノンに異変が起きたことで、知能の向上は一時的で、やがてチャーリイの知能も低下していくという話だ。
公演には、団員のほか公募で集まった10~80代の男女20人が出演する。中には同団体と40年以上関わり続けている人や、札幌市やむかわ町在住の人もいる。それぞれ会社員や公務員として働きながら4月以降、ほぼ毎夜約3時間の稽古を重ねている。
須藤代表(35)は鳥嶋さんに教えられた「何のために舞台に出て、何を見ている人に伝えるのかという心構えを忘れずに、本番の舞台に立つ。一人でも多くの人に見てほしい」と話す。50周年実行委員会の委員長を務める渡辺貴雄さん(48)も「少しでも鳥(嶋)さんの思いを次につなげられれば」と力を込めた。
20日は午後6時開演(同5時半開場)、21日は同2時開演(同1時半開場)。入場無料。観覧者には50周年を祝い作成したパンフレットも配布する。
問い合わせは群’73 電話0144(73)6767(留守電の場合は氏名、用件、電話番号を伝える)。
















