議長人事の行方は 各会派、水面下で調整 15日市議会臨時会

議長人事の行方は 各会派、水面下で調整 15日市議会臨時会

 15日に開会する苫小牧市議会の第1回臨時会は、任期前半の正副議長人事が焦点となる。4月の市議選の結果、与党系会派(新緑、公明、会派市民)は1人減の14人で定数(28)の半数を占めるが、野党系会派(民主クラブ、共産)も1人増の9人と勢力を伸ばした。議長人事では過去に会派間の調整が難航し、与党系の最大会派が候補者を出せず、野党系から選出されたこともあるだけに、水面下で慎重な調整が続いている。

 正副議長は任期4年間のうち、市議会の慣例で前期と後期を2年ずつに分けて人選。議会の申し合わせで当選回数3回以上が候補者の条件。過去には議長に複数回就いた市議もいるが、1993年以降は議長が再登板した例はない。

 2011年以降、自民党系会派が最大会派を維持しているが、議長ポストをめぐっては紆余(うよ)曲折の歴史がある。野党系からの議長選出や与党系会派で候補者を争ったりしたケースもある。

 11年は与党系の緑風(当時)、公明、野党系の民主・市民の風(同)がポスト獲得に名乗りを上げ、選挙で民主・市民の風の田村雄二氏が議長となった。13年は民主・市民の風と中間系の改革フォーラムの一騎打ちとなり、民主の西野茂樹氏が選ばれた。

 15年も最大会派の緑風が議長候補を出さず、公明の池田謙次氏が同会派としては初の議長に。17年は緑風が割れて会派市民と争い、議長選で同数となった結果、くじ引きで緑風の木村司氏に決定。岩倉博文市長を支える自民党系からは8年ぶりの議長選出だった。

 19年は与党系会派が結束し、自民党系2会派が合流した新緑の金沢俊氏を臨時会の開会日に選出。21年も新型コロナウイルス禍を踏まえ、開会初日に新緑の板谷良久氏を議長に選んだ。

 市議会の慣例や近年の傾向に沿うと、最大会派新緑の議長候補対象は竹田秀泰氏(71)のみ。公明は3人、会派市民は2人おり、与党系会派の市議は「他の会派から考え方を聞いている。議論をしっかりした上で擁立し、時間をかけず決めたい」と意欲を示す。

 一方、野党系で当選回数などの条件を満たすのは、民主クラブの4人をはじめ、共産も3人と多士済々。野党系会派の市議は「結論は出ていないが、われわれの主張を訴えていく」と力を込める。

 さらに与野党間の綱引きで存在感を増しそうな中間会派の市議からも「誰の名前が出てくるか分からない。副議長や監査委員を含め、一つ一つの人事を丁寧に進めたい」との声が上がっている。

3期以上の苫小牧市議会議員
(会派順、敬称略。●は議長経験者、丸囲み数字は当選回数)
【新緑】(7人)
●金沢  俊(48)(5)
 竹田 秀泰(71)(4)
【公明】(5人)
●池田 謙次(67)(7)
 藤田 広美(65)(5)
 神山哲太郎(63)(5)
 大西 厚子(65)(3)
【民主クラブ】(5人)
 小山 征三(66)(4)
 松尾 省勝(48)(4)
 岩田  薫(64)(3)
 佐々木修司(53)(3)
【改革フォーラム】(4人)
 松井 雅宏(63)(6)
 越川 慶一(50)(4)
 首藤 孝治(48)(3)
 牧田 俊之(58)(3)
【共産】(4人)
 冨岡  隆(69)(7)
 小野寺幸恵(56)(6)
 原  啓司(54)(3)
【会派市民】(2人)
 谷川 芳一(71)(10)
 桜井  忠(69)(6)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る