苫小牧市に自生するハスカップの保全活動に取り組む官民連携組織「ハスカップバンク」。今年度は、自生ハスカップの摘み取り体験ツアーなど市民参加型のイベントを充実させ、自生種の保全と活用に向けた機運醸成を促す。
同バンクは、市内に残る自生種のハスカップの保全活動を模索していた有志が、2021年に立ち上げた。現在は市を事務局に苫小牧造園協同組合、出光興産北海道製油所、北海道石油共同備蓄北海道事業所、道立総合研究機構森林研究本部林業試験場など8団体で構成する。
自生ハスカップの増殖へ同試験場の助言を受け、市内の気候に合った挿し木による栽培手法を確立。原生地での挿し木用の穂の確保、自生種の種子採取などにも取り組んできた。
今年度は自生種のハスカップをPRするため、オリジナルロゴマークを作製。市シルバー人材センターが栽培を進めている自生種の苗の販売などに活用する考えだ。
市民参加型のイベントはハスカップの実がなる6月下旬~7月中旬、出光興産北海道製油所敷地内のハスカップ園での摘み取り体験や北海道大学苫小牧研究林の自然観察などを取り入れたバスツアーをはじめ、ハスカップに関わる各種講座を計画。事務局の市環境生活課は「自生のハスカップの存在をより身近に感じてもらう機会を増やしていきたい」と説明する。
こうした動きを後押ししたのは、昨年6~7月に開催された「第39回全国都市緑化北海道フェア」(ガーデンフェスタ北海道2022)だ。花と緑をテーマにした国内最大級のイベントでメイン会場は恵庭市だったが、苫小牧市も協賛会場の一つとして参加。同バンクのメンバーも協力し、ハスカップの摘み取りバスツアーや自生ハスカップの苗木販売、栽培方法の講座などを繰り広げた。
同課は「いずれの企画も好評でキャンセル待ちが出るものもあり、市民がハスカップに寄せる関心の高さを感じた」とし、「こうした状況をしっかりチャンスに変え、自生種を守る活動につなげたい」と意気込んでいる。
















