正副議長 与野党で分け合い 14年ぶり最大会派選出なし 市議会

正副議長 与野党で分け合い 14年ぶり最大会派選出なし 市議会

 苫小牧市議会の臨時会が17日に閉会し、任期前半2年間の人事が決まった。議会三役は、議長が与党系・公明の藤田広美氏(65)、副議長が野党系・民主クラブの岩田薫氏(64)、監査委員が中間会派・改革フォーラムの越川慶一氏(50)と分け合う一方、与党系の最大会派・新緑がポストを逃した。第1会派が正副議長に選出されないのは2009年以来14年ぶりで、異例の展開となった。

 議会人事は本会議を休会し、非公開の代表者会議で断続的に協議した。議長は3期連続で初日に決まり、副議長は岩田氏と新緑の竹田秀泰氏(71)で選挙になった。与党系会派(新緑、公明、会派市民)は14人、野党系会派(民主クラブ、共産)は9人で、数の上では与党系が優位だったが、無記名投票の結果は野党系の岩田氏19票に対し、与党系の竹田氏は9票。中間会派の改革フォーラム、与党系の公明が岩田氏への投票を明言した。主要会派の受け止めはさまざまだ。

 新緑は当初、最大会派として議長の獲得を目指し、全会派の意見を聞き、調整を続けていた。議長の条件となる当選回数3回以上の市議は2人だけで、うち1人は議長経験者とあって慎重に検討している中で、公明から藤田氏が候補に挙がった。新緑内で協議の結果、総合的に判断し、藤田氏の支持を決めたという。

 一方、副議長人事は公明が「野党会派が望ましい」と岩田氏に投票して決着した。過去に与党系会派で正副議長を独占したこともあるが、議会運営で多様な意見を取り入れる必要性から、公明のある市議は「バランスの良い人事」と評価する。与野党問わず意見を交わした上、6年ぶりの議長ポスト獲得に「会派の人数や期数でなく、人物本位で検討してきた」と成果を強調する。

 民主クラブの副議長選出は2期連続。「与野党の正副議長で議会運営を進めるべき」との思いで他会派と協議を進めた。ある市議は最大会派新緑に対して「期数の若い市議が多い。議長を選出しても、他に支える人材がいるのだろうか」と疑問を呈する。円滑な議会運営のためにも積極的に名乗りを上げた。

 前回(21年5月)の正副議長人事と比べ、与党系会派が1人減ったことなどを背景に、各会派のパワーバランスはやや変化したもようだ。新緑のある市議は「副議長を取れず悔しい気持ちはあるが、議会運営でしこりはない」と話すが、ある与党系の市議は「会派間で多少のしこりは残るかもしれない。連携しながら岩倉市政を支えたい」と述べた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る