総括判断「持ち直しの動き」 個人消費、観光で改善傾向 5月道内経済概況

総括判断「持ち直しの動き」 個人消費、観光で改善傾向 5月道内経済概況

 北海道経済産業局は、5月の道内経済概況を発表した。総括判断は「持ち直しの動きが見られる」とし、3カ月連続で据え置いた。主要項目別では生産活動が5カ月連続で「弱い動きとなっている」と判断した。

 3月の経済指標を中心に、4月以降の企業へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。

 5カ月連続で判断を据え置いた生産活動は、3月の鉱工業生産が前月比1・2%増と2カ月連続で上昇したが、前年同月比では7・8%減と11カ月連続で低下した。業種別では輸送機械工業、パルプ・紙・紙加工品工業、食料品工業など9業種が上昇。電気機械工業など6業種が低下している。

 個人消費は、3カ月連続で「持ち直している」と判断した。3月の個人消費は家電が前年を下回ったものの、他の6業態は前年を上回った。企業からは「高級ブランド品の売り上げが国内富裕層向けに好調なほか、インバウンド向けも回復傾向にある」(百貨店)、「値上げの影響で売り上げが前年を上回った」(スーパー)などの声が上がっている。

 観光は、6カ月連続で「緩やかに改善している」と判断した。3月の来道客数は前年同月比65・5%増と17カ月連続で前年を上回った。道内外国人入国者数も8万2479人あった。ヒアリンクでは「昨年と異なり行動制限がなかったことや全国旅行支援のおかげで、3月は宿泊施設の稼働率も好調だった。4月は、週末は満室近くの宿泊施設も多い中、平日は落ち着いてきた印象もある」(観光協会)との指摘も出ている。

 この他、公共工事、住宅建設、民間設備投資、雇用動向の4項目の判断も前月から据え置いた。

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