剣道道場の苫小牧至誠館は14日、伊達市総合体育館で行われた第65回道南地区剣道大会団体戦の小学生低学年の部で3位に入賞した。選手4人は全員が小学4年生で、団結力を武器に強豪へ立ち向かった。
初戦は函館柳雪館大野道場と対戦し、次鋒(じほう)の中澤悠真(大成)が面を2本決めて勝利。「きれいに面を打ててうれしかった」と振り返る。
準々決勝では導心館岩見道場と激突した。先鋒の松川りあ(泉野)は試合の後半、普段から練習を重ねていた面を決めて勝利。中堅の三浦こころ(北星)も練習から意識していたという左足の踏ん張りを生かし、相手に強く面を打ち込んだ。「今まで練習してきてよかった」と笑顔を見せた。
準決勝の相手は登別錬真館。大将を務めた七尾陸斗(大成)は「相手と距離を取り、互いに出方をうかがってしまった」と引き分けの理由を語った。「あまり自分から打てなかったので、次からはもっと自分から攻撃していきたい」と次戦へ意気込む。
首に掛けた銅メダルにもまだまだ満足できない。中澤は「もっと上のメダルを取れるよう、すり足を速くしてスピードを出したい」と改善点を挙げ、松川も「動きの速い相手にも、ひるまずに積極的に打ち込めるよう稽古を頑張りたい」と課題を見つけた。
4人は普段、中学生と共に練習を重ねており、戦術などのアドバイスをよく受けるという。渡辺光敏館長は「子どもたち同士で鍛錬してくれたのが大きかった」と話し、4人の成長に「実力以上のものが出せた」と目を細めた。

















