苫小牧市の市民団体「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会」(舘崎やよい代表)は来月、被爆地・広島で核廃絶への思いを深める研修旅行を計画している。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で各国の首脳も足を運び、被爆の惨状に触れた広島平和記念資料館を見学したり、被爆者の体験談を聞いたりする。8月には非核平和を訴える朗読会を今年も予定しており、舘崎代表は「たくさんの人が亡くなった地に立ち、見聞きする中で改めて学ぶことは多いはず」と語る。
研修旅行は同会のメンバーら7人が参加し、6月4~7日の3泊4日間で行う。原爆投下直後「臨時野戦病院」が置かれ、約1万人の被爆者が運ばれた似島や、平和記念施設を見学。核兵器の非人道性についての見識を深める。体験談は9歳で被爆し、語り部活動を続けている広島市在住の豊永恵三郎さんの話に耳を傾ける。
このほか、平和教育を担当する同市の部署を訪れ、小中高校の平和教材から漫画「はだしのゲン」を削除する方針に至った経緯や、それに代わる新たな平和教材について説明を受ける予定。
同会は原爆をテーマとした朗読劇公演の誘致に向け、1994年9月に市民有志らで立ち上げた「苫小牧上演実行委員会」が前身。翌95年7月、市民会館大ホールで実現させ、その後も毎年8月に幅広い年代の市民らを語り手とした独自の朗読会を重ねてきた。
広島での研修旅行は活動開始から25年の節目を記念し20年に計画されていたがコロナ禍で中止に。3年間の時を経て、ようやく実現する。
今年の朗読会は長崎に原爆が投下された8月9日に三星本店のハスカップホールで開催予定。舘崎代表は「平和の尊さを次世代へ伝えられる朗読会にするため、広島での経験を十分に生かしたい」と意気込む。
















