子ども食堂「木と風の香り」大人有料化へ 苫小牧

子ども食堂「木と風の香り」大人有料化へ 苫小牧
大切に育てた苗を販売し、資金調達を目指す辻川さん

 苫小牧市双葉町で子ども食堂を開いている市内のNPO法人木と風の香り(辻川恵美代表)は6月から、大人の利用料金を従来の「任意」から一律600円に改定する。食品や光熱費高騰のあおりを受け、運営を継続させるための苦肉の策だ。自らも資金確保のため例年のチャリティー園芸店「ぴとぴと。」を店舗ではなく出張販売に切り替え、27日に初回を予定する。

 同法人は2017年6月、音羽町の個人宅庭で子ども食堂「木と風の香りカフェ」をオープンした。20年12月、双葉町に移転し、学校がある期間は毎週日曜日、夏休みなどの期間中は毎日、子ども食堂を開いて食事を提供している。

 活動当初から子どもは無料、高校生以上は任意で募金箱に寄付をしてもらう形で運営。市内外の個人や企業などから寄贈される食材や寄付金を活用するほか、家庭で不要となった衣類や日用品などの提供を受け安価で販売するフリーマーケットを行い、資金を確保してきた。

 コロナ禍でフリーマーケットができなくなってからは、新たな資金調達のため音羽町の旧施設で園芸店「ぴとぴと。」をオープン。市内の園芸店では手に入りにくい珍しい花や野菜の苗を辻川さんが育て、5~9月末ごろの園芸シーズン中に販売してきた。

 しかし、昨年末から電気料金や食費の値上がりが続き、資金難が深刻に。「子どものみならず、子育て中の親も支えたい」と大人についても利用料金を設けずにきたが、苦渋の決断で一律有料にした。

 「ぴとぴと。」の出張販売は27日午前9時~午後2時、澄川町のパン店「ぱん工房むぎ麦」で予定(荒天中止)。チャイブ、オーデコロンミント、セントジョワンズワート、白いマリーゴールド、プチぷよミニトマトなどを販売する。1苗350円、3苗1000円。

 また、インターネット上の「フリマアプリ」で通信販売もすでにスタートさせた。近日中にクラウドファンディングで支援を募ることも計画中だ。

 子どもたちにも現状を伝えたところ、「明るい時は電気を消す」「おもちゃを大切に長く使う」などの提案が出されたという。辻川さんは「大人の有料化はとても悔しい決断だった。皆さんのお力もいただき、何とか乗り切りたい。苗の出張販売場所も求めているので協力をお願いしたい」と話している。

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