北洋大の外国人留学生別科、来月から授業本格化 苫小牧

北洋大の外国人留学生別科、来月から授業本格化 苫小牧
入国した日に学生寮の前で翻訳アプリを使い、北洋大の教員(左)と会話する留学生=今月16日

 苫小牧市錦西町の北洋大学(奥村訓代学長)は6月、同大への進学を目指す留学生に日本語教育を行う「外国人留学生別科」の授業を本格化させる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限の緩和で、続々と別科入学者が入国しており、日本の慣れない文化や気候に戸惑いながらも、新生活へ期待を膨らませている。

 外国人留学生別科は学校教育法に位置付けられた正規の教育課程で、日本語や日本文化の教育を目的としている。

 同大は2018年度に学校法人駒沢大学から京都育英館に経営移管後、文部科学省に別科設置を届け出。21年4月、北洋大から東に500メートルほど離れた道道沿いの物件を校舎として開設した。21年度はコロナ下の入国制限で別科入学者が中国人留学生5人にとどまり、校舎は使用せず、同大の日本語講師らが指導に当たった。22年度については募集を中止していた。

 23年度は4月に再開予定だったが各国で留学生の出入国が相次ぎ、ビザ発給などに時間を要したことから本格稼働が6月にずれ込んだ。定員いっぱいの160人を受け入れ、春学期(4~8月)は85人が入学予定。国籍はバングラデシュ、ミャンマー、スリランカ、ネパール、ウズベキスタンの18歳~28歳で、来月からの対面授業には55人が臨む。残りは自国からオンライン参加し、随時入国するという。

 これに合わせ、国内外の日本語学校で教壇に立ってきた日本語教師ら3人を新規採用。専任職員として授業のほか生活、進路のサポートに当たる。職員は10月までに非常勤を含め8人体制にする。

 今月16日には、スリランカとネパールから13人が入国。日本語教師らは学校寮を案内後、日本で暮らす上での注意点やスーパー、コンビニなど近隣の買い物スポットも紹介していた。別科入学者からは「寒い」といった声が多く上がり、日本語を片言しか話せない人は、翻訳アプリを駆使して会話していた。

 自国の日本語学校の教員に別科を紹介されたというミャンマー出身のスエン・テツさん(19)は「(日本語を)聞くことには自信があるが、話したり、書いたりすることは苦手なのでしっかり学びたい」と意気込む。別科長の山田利一教授は「日本の社会や文化についても積極的に学んでほしい」と期待を込めた。

 授業は基本的な日本語文法や読解、会話からスタート。日本文化に触れるため、市内で行われるイベントや海岸清掃ボランティアなどに積極的に参加していく予定だ。

 すでに別科で勉強を始めている入学者もおり、6月以降は日本語レベル別に三つのコースに分け、授業を展開する。

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