苫小牧市は表町の旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオの解体を実現しようと、29日から同ビルで初の地盤調査を行う。2022年度策定の苫小牧駅周辺ビジョンで、24年度にも同ビル解体の方針を示しており、解体費用の算出に向けて実施する。土地と建物の権利集約を目指し、一部地権者と交渉が続けられているが、市は「地層や地質を調べ、状況を把握したい」としている。
29日から約3週間、市が同ビル北西部で所有する土地(24・5平方メートル)内の1カ所で、委託業者がボーリング調査を実施する。地質を調べ、地盤条件を確認し、解体工事を進めるための情報を収集、整理。夏ごろまでに結果がまとまる見通しだ。今年度予算の苫小牧駅周辺ビジョン推進事業費から約230万円を計上して行う。
中心市街地の活性化は、市にとって長年の懸案事項。再開発の鍵を握る苫小牧駅前プラザエガオは、ビル管理会社の経営破綻で14年に閉店。駅前に巨大な空きビルが放置されることを懸念した市が15年、公共的見地から土地・建物の権利を集約。跡地利用を計画する民間事業者に、ビル解体を条件に無償譲渡する計画を立てたが、一部地権者の理解が得られず、交渉が続けられている。
市は、駅前再整備構想の苫小牧駅周辺ビジョンで、再開発の中心となる駅南口に、駅舎と一体化したシンボル施設の複合ビルなどの配置案を示している。今年度は苫小牧駅前再整備計画の策定を進めており、市未来創造戦略室は「地権者と粘り強く交渉を続け、駅周辺ビジョンの具現化を目指したい」としている。
















