アフリカで長年ゾウの研究を続けている酪農学園大学の中村千秋特任教授が24日、苫小牧総合経済高校で生物を選択科目にする3年生5人に特別授業を行った。自身の研究や野生動物と現地住民が共存するための支援活動について語った。生徒の質問にも気さくに応じた。
中村さんは約30年前に単身ケニアに赴き、ゾウの研究を始めた。かつては動物に興味はなく、「みんな同じ」を良いとしがちな国内の風潮に反発し「自由を求めてアフリカに行った」と明かした。
現在はNPO法人サラマンドフの会の理事長も務め、ゾウをはじめとする大型野生動物と人類の共存を目指して活動している。同法人の発足経緯については「地域住民はゾウを恐れている。襲われるトラブルもあり、野生動物にとって人は仲間になるのかという視点から解決策を考えようとした」と説明した。
拠点とするケニア以外に活動場所を広げる考えを生徒が問うと、「現地スタッフとの信頼関係を築くことが大事な活動。家族のような関係になるには最低でも5年はかかる」と難しさを伝え、「次は皆さんに頑張ってもらいたい。アフリカにぜひ来て」と呼び掛けた。
授業は、中村さんと同校の生物教師吉沼利晃さんが長年交流していた縁で実現した。草野侑茉さん(17)は「現地の人がゾウを怖がっていた話が意外だった。知らなかった話をたくさん聞けた」とアフリカへの関心を深めていた。
















