苫小牧市丸山の樽前山5合目ゲート付近で27日、「支笏洞爺国立公園」と記された環境省設置の木製看板にヒグマの爪痕とみられる損傷が複数見つかった。市はヒグマの目撃情報を記した看板を設置するなどし、登山者に注意喚起している。
木製看板の下部にはえぐるような爪痕、10本の支柱のうち、5本に大小の傷が見つかった。直径約20センチ、高さ約70センチの支柱1本については表面の半分ほどが削られ、木片が辺りに散乱していた。
26日夕、樽前山7合目ヒュッテ管理人の山田和人さん(64)が市道樽前山観光道線の冬季通行止めを解除するため、同ゲートに立ち寄った際、前日まではなかった看板の傷を発見。翌27日、7合目駐車場を管理する市シルバー人材センターのスタッフ立ち合いの下、詳しく調べた結果、ヒグマの爪痕の可能性が高いと判断し、110番通報した。
同日は市職員や地元猟友会も駆け付けた。北海道猟友会苫小牧支部長の荒木義信さん(85)は「損傷が激しい方は、2メートル以上の親グマが付けたものでは」と指摘。爪痕が小さい方は子グマによるものとみられ「親が足の使い方を教えていたのかもしれない」と推測する。
現場は樽前山5合目から、登山口がある7合目へ向かう分岐点。付近は7合目駐車場が混雑する時期に路上駐車が相次ぐ場所で市は警戒を強め、防災行政無線の屋外スピーカーを使ったアナウンスも検討している。
7合目駐車場付近に設置された注意喚起の看板を目にした苫小牧市栄町の会社員西村紅葉さん(27)は「鈴を身に着け、人が少ない場所に入っていくときにはクマよけスプレーも持参するなど気を付けている」と話していた。
















