今年1月にリニューアルオープンした苫小牧市矢代スポーツセンターが施設の稼働率を伸ばしている。改修工事により利用できるスポーツの種目が増えたことで、2、3月の利用者数は毎月1000人を超えた。2023年度も利用者増が期待され、同センターを指定管理する都市総合開発の安達一幸体育施設統括部長は「ホームページやSNS(インターネット交流サイト)から知ってもらえたケースが増えた」と好調の要因を話す。
旧苫小牧市屋内ゲートボール場の同センターは、改修前、ゲートボールとテニス・ソフトテニスをメインに利用されていた。しかし利用者数減少に悩まされ、昨年11月から2カ月かけて改修工事を実施。人工芝に張り替え、防球ネットを設置したことでフットサルや野球の練習でも利用できるようになった。
また、都市総合開発が同センターを指定管理し始めた昨年4月以降、ホームページとインスタグラムを開設。インターネット上での発信にも力を入れ、市外からも利用の問い合わせが増加した。他にも同社が指定管理する苫小牧市総合体育館などの施設にポスターを掲示するなど周知を徹底している。
施設PRの効果は顕著。21年度は17チームだった登録団体が22年度は45チームに増加。新たに利用できるようになったフットサルは4団体、野球は6団体が登録。テニスでも8団体が新規登録した。リニューアル後は個人利用も増え、全体の利用者数が伸びている。今年2月は1220人(前年比314人増)、3月は1270人(同367人増)と22年度初の1000人超えを2カ月連続で達成した。
古海愛館長は「多目的利用ができるようになり、スポーツだけでなくイベント会場としても利用できるようになった」。現在は障害者施設の子どもたちが月に一度伸び伸び遊べる場として利用されたり、10月にはプロレスの興行を予定するなど、今後もさまざまな用途での利用を受け付けている。




















