町民の暮らしに密着 散策や「たたら製鉄」体験 カルガリー大学生  白老

町民の暮らしに密着 散策や「たたら製鉄」体験 カルガリー大学生  白老
グランマで町民お手製の料理に舌鼓を打つ学生

 カナダ・カルガリー大学の学生20人が、10日に白老町入りし、町民の休日の過ごし方や漁師の仕事風景など日常生活に密着した。同大の社会学や文化人類学などの教育事業の一環で、林直孝教授(52)が引率した。

 同日は、大町の飲食店グランマでビュッフェ形式のランチを楽しみ、町内の民泊やホステルに宿泊。14日までの滞在中、小グループに分かれ、近所を散策したり、栄町の団体職員、庭山了さん(59)夫妻の登山に同行したりした。竹浦のドローンカメラマン、瀧谷栄さん(56)と登別方面の散策や日本古来の製鉄法「たたら製鉄」なども体験した。

 林教授と学生の受け入れは、教授の知人を介してグランマの林啓介さん(42)が引き受けた。林教授は「日本の何気ない日常が学生にとっては新鮮に映る」と述べ、林さんも「関わった地域の皆さんにとっても自分の日常が特別なものだと実感するきっかけになるかもしれない」と語った。

 学生で政治学研究助手を務めるハンター・ボルトさん(26)は日本の印象について「親切で清潔で美しい。何もかも行き届いている感じだ」と話していた。

 学生らは3日に来日し、東京のほか平取町の二風谷地区で山菜採りやアイヌ文化の木彫などを体験。白老町から札幌に移動し、北海道大学で日本での滞在を振り返る発表を行った後、17日に帰国するという。

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