なでしこが初優勝した2011年大会は20歳で、初のW杯代表だった。今回のメンバーで唯一、当時の栄光をピッチで経験した主将の熊谷=札幌市出身=。4度目の舞台に向け「個人的に最後になるかもしれない大会。特別な思いは正直ある」と率直な心境を明かしていた。
11年大会の後にドイツに渡り、フランスでもプレーした守備の要。欧州の高いレベルの中で常にもまれてきた。「いろんなチームの戦い方があり、合わせる力を持ち合わせていないと試合にすら出られない」。その適応力には自負がのぞく。
最年長の32歳。昨年は10代の選手も代表に加わり始め、池田監督と選手たちをつなぐパイプ役として動いてきた。「いい意味でぶつかり合えるチーム。意見ある人が意見を言えるような環境づくりというのは意識してきた」と言う。大きな可能性を秘めた若手の飛躍は、頂点を目指すチームに不可欠。「全員の力が必要」と力を込め、経験と統率力でなでしこジャパンを引っ張る。

















