苫小牧市は公共施設10カ所で来年4月から、第三者所有モデルを活用した太陽光発電設備を導入する。プロポーザル(公募提案)に応じたエネコープ(札幌市)とサニックス(福岡市)の2社が太陽光パネルや蓄電池を設置し、市や指定管理者は電気料金のみを負担する。市環境保全課は「各施設の電力2~4割程度を太陽光で賄う。再生エネルギーの活用で脱炭素化に貢献する」と強調している。
市が2050年までに二酸化炭素(CO2)の実質排出ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」宣言に基づく新規事業。事業者が太陽光パネルなどを公共施設に設置し、市が使用電力分の電気料金を事業者に支払う、PPA(電力販売契約)で導入する。市は初期費用が必要なく、企業は長期的に収入が確保できるなど、双方にメリットがある。来年4月から20年間の契約で、7月にも市と各社で契約を結び、工事を始める計画だ。
導入施設は、市が管理する▽市役所本庁舎(旭町)▽苫小牧啓北中学校(啓北町)▽苫小牧青翔中学校(拓勇東町)▽苫小牧東小中学校(旭町)▽第1学校給食共同調理場(柳町)▽第2学校給食共同調理場(美原町)▽市消防本部(新開町)―の7施設と、指定管理者制度を導入している▽高丘霊葬場(高丘)▽アブロス沼ノ端スポーツセンター(北栄町)▽道の駅ウトナイ湖(植苗)―の3施設の計10カ所。電気料金は10施設で計5億1150万円に上り、環境省による脱炭素化推進関連の交付金も活用する。
長期にわたって一定の電力需要を見込み、改修の予定がない施設を選んだ。太陽光パネル計約3500枚を屋上を中心に設置する予定で、年間発電量は一般家庭240世帯分の計132万キロワットを見込む。市役所本庁舎では東側駐車場に、ソーラーカーポートを設置する計画だ。パネルなどの設備は契約終了後、事業者による撤去か市への無償譲渡となる。
市はさらに他の約60公共施設でも、太陽光パネルが設置可能と分析。環境省の「地域脱炭素ロードマップ」では、太陽光発電設備を設置できる各自治体の施設に対し、40年までの100%導入を目標に掲げており、同課も「今後さらに設置を進めたい」としている。
















