GX投資呼び込む産学官金21団体共同事業体が発足 再生エネ潜在力活用へ 「チーム札幌・北海道」

GX投資呼び込む産学官金21団体共同事業体が発足 再生エネ潜在力活用へ 「チーム札幌・北海道」
「チーム札幌・北海道」の設立を発表した(左から)鈴木知事、秋元市長、栗田金融庁総合政策局長=23日午後3時40分ごろ、札幌市役所

 今後10年間で150兆円超とされるGX(グリーントランスフォーメーション、脱炭素化)投資を道内に呼び込むため、産学官金の21団体で構成するコンソーシアム(共同事業体)「チーム札幌・北海道」が23日、発足した。鈴木直道知事、秋元克広札幌市長、栗田照久金融庁総合政策局長が札幌市内で共同記者会見を開き、発表した。国内随一の再生可能エネルギーのポテンシャルを最大限活用し、GX投資に関するアジア・世界の「金融センター」の実現を目指す。

 共同事業体は道、札幌市、金融庁、経済産業省、環境省のほか、三菱UFJ銀行など3メガバンクや日本政策投資銀行、北洋銀行、北海道大学、北海道電力、道経連、道商工会議所連合会などで構成した。

 日本政府は世界的なGX投資拡大の潮流を受けて、5月にGX推進法を制定した。10年間で20兆円規模の新しい国債「GX経済移行債」を発行し、官民合わせて150兆円超の投資を目指している。

 記者会見で秋元市長が「チーム札幌・北海道」の設立趣旨などを説明。具体的な取り組みとして▽GX金融情報の集約・共有手法の構築▽北海道の価値向上に資する再エネの供給促進や需要転換▽事業の成長度に応じたファンドやファイナンスの整備▽環境投資を加速させる規制緩和の検討▽国内外で活躍する環境金融人材の育成▽世界の投資を呼び込む効果的な情報発信▽国際的な知見の獲得―を挙げた。

 幹事会を月1回程度開くほか、個別テーマを実務レベルでスピード感を持って議論する六つのワーキンググループ(WG)も設置。秋元市長は「総額で30兆~40兆円規模の投資を道内で実現したい」と強調。さらに「洋上風力発電建設に向けた動きが加速する2025年を目途に、国際金融センターとしての機能を本格的に発揮できる体制を構築していきたい」と述べた。

 鈴木知事は「北海道は国内随一の再エネのポテンシャルがある。これを活用してチーム札幌・北海道が総力を結集して、投資を呼び込んでいきたい」と抱負を語った。栗田総合政策局長も「投資を呼び込み、脱炭素と成長を実現する。地域の共同体の先行事例として非常に意義が大きい」と述べた。

 記者会見終了後、「アジア・世界の金融センター実現」をテーマに、設立記念シンポジウムも開かれた。

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