北海道観光振興機構は、2022年度の道内観光産業経済効果調査の推計結果(暫定版)を発表した。総観光消費額は8361億円となり、前年度に比べ56・3%(3010億円)増。新型コロナウイルス感染症による行動制限が大幅に緩和されたことで、コロナ禍前の19年度の7割超(77・2%)まで回復した。
年間観光客数は、道内客が3903万人、道外客が419万人の計4322万人。前年度(3585万人)に比べ20・5%増えた。
1人当たりの観光消費額(交通費、宿泊費、飲食費など)は、道内客の宿泊客が3万470円、道外客の宿泊客が8万1182円。前年度に比べ道内客は2644円増えたが、道外客は392円減っている。
同機構は「1人当たりの消費額は道内客で増加したものの、道外客では大きな違いがない。総観光消費額を3010億円押し上げた主な要因は、入り込み客数の増加が大きい」と分析している。
一方、総観光消費額による経済波及効果(生産誘発額)は1兆1230億円となり、前年度に比べ62・1%(4304億円)増。こちらもコロナ禍前の19年度の約7割(71・9%)まで回復した。新規雇用者誘発数は、前年度から4万5000人多い10万5000人とした。
総観光消費額、経済波及効果とも大幅な伸びを見せたことについて、同機構では「まん延防止等重点措置などの行動制限の発令がなく、加えて『どうみん割』や『HOKKAIDO LOVE!割』の施策効果があった」と指摘。さらに年度の後半は「感染収束傾向や5類への引き下げ移行表明があり、観光客の旅行マインドを引き上げた」と分析している。
調査は、22年度の第4四半期(23年1~3月)の観光入り込み客数が現時点では未確定のため「暫定版」として公表。「確定版」は10月に発表する。
















