苫小牧市植苗で木製家具などを製作、販売する工房木望館(きぼうかん)を営む伊藤幸男さん(76)と妻真由美さん(76)の自宅前に、今年も季節の花が咲き乱れている。2人で70歳を機に約700平方メートルの所有地に庭造りを始め、毎日草取りや手入れに汗を流す。「見て喜んでもらえたら」と毎週火・木・土曜日の午前9時~午後5時、希望者に無料開放している。
庭は曲がりくねった小道を歩きながら植物が楽しめる造り。今は大輪のケシ、紫のルピナス、青色が映えるクレマチスなどが見頃。リンゴの木は今年初めて、5年越しで実を付け始め、ハスカップも夫婦2人には十分な収穫があるという。
これからバラが咲き始め、秋にはイチョウやモミジの紅葉が庭を染める。伊藤さんは「季節によって庭に変化を持たせている」とこだわりを語る。
土地を購入した時は草木が生い茂った状態で、重機を使って開墾した。ヤマブドウやドロノキなど自生の樹木を生かすこともあったが、大半は2人で苗を育て、「数えたことはないが100種類以上」を植栽したという。サルスベリなど道内では越冬が難しい花木もそろえ、冬期間は鉢に入れ室内で保管する。真由美さんは「大変だけど、毎日のように『あ、咲いた』『こんなの植えたかな』と新しい発見があるので面白い」と笑顔を見せる。
伊藤さんは40代半ばで脱サラし、趣味の工芸技術を生かして工房を始めた。注文を受け、インテリア家具や物置、ガーデニング用品を製作、販売してきたが、70歳で仕事量を抑え、庭造りを本格化させた。各地のガーデンを巡って自身の庭に生かし、毎日手入れを欠かさない。「庭に『完成』はないと思うので、いつまでも楽しめる。好きな方に見てもらえたら」と呼び掛けている。
問い合わせは電話0144(58)2953。
















