道は6月30日、苫小牧漁業協同組合が調査で水揚げしたホッキ貝から、道の基準を上回るまひ性毒素が検出されたため、同漁協に出荷の自粛規制を要請した。同漁協は7月1日に夏ホッキ漁の解禁を予定していたが、要請を受け入れて当面の操業を見送る。今後は2週連続で規制値を下回れば漁を始める見通しで、同漁協は「苫小牧産ホッキのブランドを汚さないよう、ルールに沿って漁開始に向け準備したい」と話している。
苫小牧漁協は6月29日に検査のため、苫小牧沖でホッキ貝を採取。札幌市内の検査機関で同30日、1グラム当たり3・1MU(マウスユニット)のまひ性毒素が確認された。国の食品衛生法が定める規制値同4MUは下回ったが、道などが定めるより厳格な規制値同3MUを超えたため、出荷を自粛規制することになった。
道は今年度からホタテを除く二枚貝の「生産海域」を、従来の海域単位から各漁協単位に改め、苫小牧漁協も貝毒検査を毎週行うことで、安全・安心な貝類の出荷を担保している。貝毒が国の基準を上回った場合、3週連続で規制値を下回る必要があるが、苫小牧漁協は道基準に基づくため、7月3日以降の検査で2週連続規制値を下回ればよいという。同漁協の赤沢一貴総務部長は「消費者の皆さんに安心、安全なホッキを届けることが最優先。しっかり検査を継続していく」と強調する。
ただ、水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキの操業、出荷規制は各方面に影響を及ぼしそう。苫小牧市港町の商業施設・海の駅ぷらっとみなと市場で苫小牧産ホッキを取り扱う山本水産の山本英二専務は「(近隣海域の)鵡川では貝毒が出ていなかったので、正直がっかり」と肩を落としつつ「食べる人の安全、安心が一番。しばらくは他産地のホッキで対応したい」と理解を示していた。
















