苫小牧市大成町の住宅街の一角に、邸宅を活用し、家族葬のみを受け入れる「家族葬ハウスこもれび」(側瀬務代表)がある。市内の葬儀会社で18年余り働いた側瀬代表(46)が独立し、4月に開業した。新型コロナウイルス下で密を避け、参列者を分散させるようになった動きを捉え、多人数収容のホールを持たず、自宅で見送る感覚に近い葬送のスタイルを提案している。
邸宅は一部2階建てで、延べ床面積約330平方メートル。1階の広めのリビングに祭壇を設け、20席ほどの椅子が並べられる。他の居室は遺族や僧侶の控室の他、男女別の更衣室、受付窓口などに利用できる。トイレは1、2階にあり、台所や洗面室、浴室も備える。
側瀬代表は「コロナ禍で家族葬の需要が増えた上、焼香を済ませてすぐに帰る形が広がった。ホールがなくても対応できる」という。6月末までに10組ほどの葬儀を執り行い「反応はいい。地域の人も建物の見学に来てくれる」と手応えを語る。
遺体搬送や棺、供花、贈答品などは、これまでの人脈を生かして専門業者を頼るが、それぞれの手配や葬儀の進行は、厚生労働省認定の葬祭ディレクター1級の資格を持つ側瀬代表が1人で担う。椅子の出し入れなど簡単な手伝いは親族に頼み、「故人に寄り添う時間を大切にし、みんなでつくり上げる葬儀を目指したい」と意気込む。
コロナの感染症法の位置付けが5類に移行し、社会経済が戻りつつある中、「このスタイルが受け入れられるか分からないが、遺族に悔いのない見送りをしてもらえるよう努めたい」と話している。
料金プランは5種類あり、通夜から葬儀・告別式、繰り上げ法要までの基本プランは56万5000円。問い合わせは家族葬ハウスこもれび 電話0144(84)8980。
















