正心館 中学生が躍動 道場少年大会、胆振中体連で好成績

正心館 中学生が躍動 道場少年大会、胆振中体連で好成績
快進撃を続ける正心館の剣士たち

 苫小牧市の剣道道場、正心館の中学生剣士が快進撃を続けている。6月18日に行われた第47回北海道道場少年剣道大会では団体、個人女子ともに準優勝を。続く24日の胆振中体連剣道競技大会では個人戦でアベック優勝を飾るなど、好成績を残している。

 道場少年大会では団体戦で3年生2人の活躍が光った。準決勝までの5試合連続で先鋒(せんぽう)の小田島蒼来(明倫3年)と中堅の竹内碧志(開成3年)が連勝。先鋒の小田島は、準決勝の平取義経剣心会戦がヤマ場だったと振り返る。相手は昨年の全道中体連大会個人戦の覇者・川上夢太(平取3年)。体格差のある相手との試合にプレッシャーがのしかかるも、「負けたらチームメートに申し訳ない」。その一心で小手を取り、竹内、大塚斗喜(ウトナイ1年)につないだ。

 決勝戦は代表決定戦の延長までもつれる熱戦。お互い譲らぬ攻防も、竹内が面を狙い切れず小手に切り替えようとした隙に面を打ち込まれた。「小田島が勝つのを信じて、自分も勝たなくては」と強い意思で戦ってきただけに悔やまれる敗戦だった。

 団体戦は7月28日に日本武道館で行われる全国大会への進出を決めた。今回が中学生の部初出場だった大塚は「全国大会では2本負けをしないよう頑張りたい」と意気込んでいる。

 小田島は個人戦でも準優勝を果たし、10月に埼玉県立武道館で行われる全国大会への切符をつかんだ。決勝では昨年の全道中体連決勝で対戦した小林愛依(新十津川3年)と激突。果敢に向かったものの、面を打ち込まれて敗れた。中村館長も「2人の力量差は五分五分。もう少し落ち着いて試合に挑めていたら、結果は違っていたのでは」と接戦の様子を分析した。

 また苫小牧市川沿公園体育館で行われた胆振中体連大会では、竹内と小田島が個人戦で優勝を果たした。昨年は準優勝だった小田島は「全道優勝を目標に3年間やってきた。それを達成し、全国の舞台でもベスト8に入りたい」と目標を定める。竹内も「後ろに下がらず、攻める剣道で全道優勝を狙いたい」と闘志を燃やす。気持ちを新たに2人は全道大会(7月22日、千歳市開基記念総合武道場)に挑む。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る