マイナンバーカード自主返納急増 全国で相次ぐ不備に不安の声 苫小牧市「冷静な行動を」

マイナンバーカード自主返納急増 全国で相次ぐ不備に不安の声
 苫小牧市「冷静な行動を」
マイナンバーカードへの不安や不信感などを理由に22件の自主返納があった苫小牧市マイナンバーカードセンター

 全国でトラブルが相次ぐマイナンバーカードを巡り、苫小牧市でも6月から1カ月間余りで、市民22人が自主返納した。これまで返納は年数件程度だったが、特にこの1週間で返納する市民が増加。各地で他人の情報がひも付けされるなど、課題が噴出する制度に対する不安や不信感が主な要因とみられる。苫小牧で問題は発覚しておらず、市は冷静な対応を呼び掛けている。

 市によると、自主返納22件は全国で誤登録などが続出した6月以降の数字。手続きする際の届け出書で理由を確認しているが、「不安」が8件で最多だった。「不必要」が5件、「不信」が4件、「これ以上情報流出を防ぐため」と「本人希望」が1件ずつ。「記載なし」は3件。この1週間で10件超の自主返納があった。

 返納の際、市職員が「返納しても個人番号は残る」「再発行に費用が掛かる」などとデメリットを説明しているが、「不安だ」「使わないので返す」などと不満を口にする市民もいるという。返納はこれまで年数件程度だっただけに、市ICT推進室は「持っていてもマイナスはないので、できるだけ所持していただきたい。冷静な行動を」と求める。

 市内のマイナンバーカード交付状況は4月末現在、枚数は11万5595枚、交付率は68・2%。市は各地でトラブルが表面化して以降、国民健康保険の利用で問題がないことを確認。マイナポイントや身分証の誤登録なども発覚していないとし、市ICT推進室は「国が進める総点検の状況を見守りたい」としている。

 マイナンバーカードは国が全国民の取得を目指し、健康保険証として使えるようにするなど利便性を高めている一方、公金受取口座に家族名義とみられる口座が誤まって登録されたり、マイナ保険証に他人情報をひも付けしたりと、トラブルが全国各地で発覚。国は今秋までにシステムやデータなどの総点検を進めており、デジタル庁がホームページでマイナンバーカードの登録状況の確認法などを掲載し、国民の不安や質問に対応している。

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