苫小牧市双葉町の子ども食堂「木と花の大ぼうけん」が物価高騰に伴う運営資金枯渇で、活動の危機にひんしている。子どもや保護者が「心もおなかも満たせる場所」として、毎週日曜日に開いている同食堂。利用者をはじめ市内外からの寄付金や花苗などの販売収益でやりくりしてきたが、出費を賄い切れていない状況で、インターネット上で善意を募るクラウドファンディング(CF)を実施中だ。
同食堂は市内のNPO法人木と風の香り(辻川恵美代表)が運営。2017年6月、音羽町の個人宅庭で子ども食堂活動を始め、20年12月、双葉町に移転した。夏休みなど学校の長期休業中は毎日、昼食を提供している。
辻川代表によると、コロナ禍で一時的に利用は減ったが昨年ごろから急回復。毎回60~70人近くに食事を振る舞っているという。利用者増と足並みをそろえるように物価高騰が進み、食材購入費や光熱水費の負担は大きくなる一方だが個人や企業などからの寄付も落ち込み、運営資金が一気に目減り。ほぼ底を突いたという。
このため、従来通りの運営では難しいと判断して6月、苦肉の策として大人の利用料金を従来の「任意」から一律600円に改定。加えて、より多くの人から資金提供を募ろう―とCFに乗り出した。
同法人は家賃や光熱費などの固定費を年間120万円と試算。食材購入費や子どもたちが使う文房具、消耗品の購入費を加えた年間運営費は約200万円と見積もり、CFの目標額は手数料なども考慮し、123万円に設定した。
通常、CFでは金額に応じて寄付者に「返礼品」が贈られるが、同法人はそれも子どもたちのために活用。具体的には「1万円の寄付で子どもたちにコロッケ100個が贈られる」「3万円の寄付で子どもたちが暴力について学ぶ講座を受けられる」などだ。
CFは6月下旬にスタートし、これまでに60人以上から約66万円の資金提供が得られた。辻川代表は「応援してくれる人の存在が、子どもたちに勇気と自信を与えてくれている。子どもの応援団をまち中に増やすためにも、ぜひご協力を」と呼び掛ける。
専用サイト「READYFOR」で31日まで募集。インターネット環境がない場合は、同食堂で直接寄付を受け付ける。
問い合わせは同法人 電話050(8883)0380。



















