道栄 激闘制し、ベスト4 南・北海道大会

2回戦〔函大―道栄〕道栄7回、1死2、3塁でスクイズを決める石蔵=18日、札幌円山球場

 第105回全国高校野球選手権記念大会南・北海道大会は18日、札幌円山球場で1回戦2試合と2回戦1試合が行われ、室蘭支部代表の北海道栄が8―4で函大有斗を下し、ベスト4へ名乗りを上げた。

 ▽2回戦
函大有斗
000003100―4
20200040X―8
北海道栄
(函)川下、山口―能戸
(北)山崎、石蔵―高村
🉀中村(函)新木(北)
🉂能戸、竹田、山口(函)岡本、下山(北)
 北海道栄は初回、新木(3年)の2点本塁打で先制。同点に追い付かれた七回は打者一巡の猛攻、4点を挙げて突き放した。
 ▽1回戦
札幌白石
000000 ―0
320104x―10
立命館慶祥
   (六回コールド)
(札)山本、田原、辰己―田村
(立)渡辺―正津
🉀佐藤哲(立)
🉂園部(札)
函館中部
10000000 ―1
01000025x―8
北 海
   (八回コールド)
(函)五十嵐―花田
(北)熊谷、岡田―大石
🉀今北、熊谷(北)
🉂今北(北)

―道栄、要所で光る「チームプレー」
 機動力を生かし、要所で仕掛けた北海道栄が函大有斗を振り切った。糸瀬監督は「当たっている打者でも1点のためにスクイズを選択した。計算通りの良いゲームができた」と目を細めた。
 七回途中から投げた石蔵(3年)が好投。二塁手岡本(3年)のミスが失点につながったが、直後に打者一巡の猛攻の口火を切ったのは岡本。「ミスは付き物。すぐにカバーして先頭で2塁打と、後の選手も波に乗った」(糸瀬監督)と称賛した。
 この日4打数2安打4打点と絶好調だった3番の新木。初回は高めの直球を左翼スタンドに先制のツーラン。高校3年間で公式戦初の一発に「とにかく初球から振る気持ちで立った」と笑顔で話した。
 新木は初戦の札幌南戦で無安打。糸瀬監督から「積極的に振れ」とアドバイスを受けて「次は絶対に打つ」と強い気持ちで打席に立った。三回は確実にスクイズを決め、七回は左への適時打と大活躍を見せた。
 準決勝を前に「チームプレーで勝つ。失策を誘うような強い打球を飛ばしたい」と勝利の立役者が闘志を燃やしていた。

函大有斗      打安点
(9) ジョンソン 410
(2) 能 戸   420
(3)1山 口   521
(5) 中 村   412
(7) 大 木   420
(4) 高 田   100
(8) 竹 田   420
(1) 川 下   411
 3  山 崎   000
(1) 船 木   410
         34124
振球犠盗残失
523081
投手  回 安 責
川下  7 8 8
山口  1 1 0
北海道栄      打安点
(6) 梶 沼   300
(9) 加 藤   200
 1  石 蔵   001
(7) 新 木   424
(3)9下 山   421
(1)3山 崎   310
(2) 高 村   300
(5) 小 林   411
(4) 岡 本   410
(8) 神 野   220
         2997
振球犠盗残失
746170
投手  回    安  責
山崎  61/3 10 4
石蔵  22/3  2 0

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