人混み

人混み

 樽前山神社例大祭に16日、初めて行った。2019年は苫小牧に移り住んでまだ間もなく、余裕がなかった。20、21年とコロナ禍で中止が続き、22年はまだ少し人混みが怖かった。5年目にしてようやく足を運ぶことができた。

 神社に着く前にまず、路線バスの混み具合に驚いた。永福三条線で苫小牧駅前から工業高校まで。文句を言っているのではなく、混んでいるバスが純粋に珍しかった。ずっと立っていたのは4年間暮らしてきて初めてだ。アルテンやウトナイ湖、キラキラ公園へのバスの本数の少なさ、行きづらさをいつも嘆いている。12月には値上げも予定され、公共交通の在り方には頭を抱えるばかりだ。でも需要があれば人は利用するのだと、当たり前のことだが実感した。考えることを諦めてはいけない。

 露店が並ぶ境内は人であふれていた。若い子の浴衣姿はかわいい。しかしまだ、にぎわいを手放しで喜ぶことはできない。新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類に移行して2カ月余り。道内の1医療機関当たりの感染者数は3週連続で増加し、第9波に向けた対策が呼び掛けられている。法律上の扱いが変わっただけで、ウイルスが変わったわけではないことを肝に銘じなければ。(吉)

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