八王子市と姉妹都市50年 苫小牧市

勇払中校庭で千人隊踊りの練習に励む生徒たち

 北方警備と開拓のため1800(寛政12)年に八王子千人同心が勇払に移住したことを縁に、苫小牧市と東京都八王子市は1973年8月、姉妹都市盟約を締結した。今年は50年の節目に当たる。20日は、とまこまい港まつりで4年ぶりに復活するポートカーニバルに向けた千人隊踊りの練習や、八王子市への苫小牧ゆかりの給食メニューの提供、八王子市議の来苫と行事が相次ぎ、絆の深まりを実感する一日となった。

千人隊踊り、保存会に教わる 勇払中

苫小牧勇払中学校(山岸弘昇校長、41人)は20日、8月6日のとまこまい港まつりのポートカーニバルで踊る勇払伝統芸能「千人隊踊り」の練習を行った。勇払芸能保存会(本田健吾会長)の会員7人から手ほどきを受け、生徒全員が真剣な表情で取り組んだ。

 八王子千人同心の歴史や郷土の伝統芸能を継承し、地域に広める目的で、同校は毎年ポートカーニバルで踊ってきた。コロナ禍で2020年以降は中止となり、昨年は勇払地区内で披露した。

 男性陣は鉄砲や刀、やりの持ち方や動かし方を教わり、踊り手として参加する女性陣は手の返し方など細部を学んだ。3年生が1、2年生を指導する姿も見られ、「北海の千人隊」の楽曲に合わせてパート別に練習し、その後2列になって踊った。

 隊長を務める3年の細間悠斗さん(15)は「見ている人に印象を残せる踊りを披露したい」と意気込み、保存会の石原幸雄副会長(83)は「(練習を重ね)だんだん良くなってきた。今年は姉妹都市締結50年の節目の年。港まつりでは、晴れ晴れとした姿で踊ってほしい」と期待を込めた。

 同校は24日も、保存会の会員を講師に迎え練習する予定という。

元八王子東小と交流、給食に苫小牧メニューも 美園小

苫小牧美園小学校(中島勉校長)の6年生約70人は20日、八王子市の元八王子東小学校6年生27人とオンラインで交流した。同小の給食には同日、苫小牧カレーラーメン風スープとハスカップソースのヨーグルト、開拓丼(豚肉や大豆、とうもろこしで開拓時代を表現した料理)が提供され、八王子の児童たちは「おいしい」と声を上げた。苫小牧のホッキ貝や八王子の高尾山など、互いの市に関するクイズも出し合い、にぎやかに交流を深めた。

 美園小6年の松平音磨君(11)は「自分が住んでいる市のメニューをおいしいと言ってくれて良かった。八王子市のことも知れて楽しかった」と話した。

 姉妹都市50周年記念事業で、昨年度の未来創造こども会議で美園小の児童が提案したことから初めて、同小で実施した。

八王子市議が岩倉市長表敬

八王子市議会会派の自民党新政会の市議11人が20日、岩倉博文市長を表敬訪問した。市長は八王子千人同心の歴史や今年度の50周年記念事業などを説明し、「八王子には特別な思いがある。あらゆる分野で市民が節目を感じる年にしたい」と述べた。

 同会の馬場貴大代表は、同事業の一環で26~29日に苫小牧の児童生徒が八王子市を訪れることに触れ「一生忘れられないような素晴らしい思い出になることを期待している」と述べた。

 同会は姉妹都市の縁から4年ごとに来苫している。この日は真砂町の苫小牧CCS実証試験センターを見学し、21日は勇払の蝦夷地開拓移住隊士の墓を訪れた。馬場代表は「八王子千人同心を介した苫小牧との縁を新人議員にも伝えたい」と話した。

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