苫小牧市の女子ミニバスケットボールチーム「若草MBC」が苫小牧地区U12春季ミニバスケットボール大会で優勝、28日から北見市で行われる全道大会に出場する。全道大会切符は30年ぶりで、チームは「一戦ずつ楽しんでプレーしたい」と活気づく。
5月に白老町で行われた苫小牧地区大会には市内で活動する男子12、女子10チームが出場。リーグ戦、トーナメント戦を展開した予選を勝ち上がった3チームによる決勝リーグ戦で頂点を競った。
決勝リーグでは糸井小ミニバスケットボール同好会に56―28と大勝。強豪の拓凌MBCには41―38と接戦を制して栄冠をつかんだ。
拓凌戦、第3クオーター終了時点で29―36とリードを許した若草。指導する小泉健太HCからの「気持ちを出して行こう!」とのアドバイスにチームが締まり、第4クオーターで12点を挙げ、失点をわずか2点に抑える奮闘で逆転に成功した。小泉HCは「集中力が高く、全員が勝ちたい気持ちを前面に出してプレーしていた。特に守備で成長を感じた。選手らも自信になったと思う」とたたえた。
チームは12人のメンバーで活動。佐竹俊史監督が「厳しい練習でいつも先頭に立って下級生を引っ張っている、頼れる6年生」と称賛するのは、チームを支える主将の菊地湊(若草6年)、小泉梓(同)、大古葵羽(清水6年)、池田寧々花(同)の4人だ。
28日から始まる全道大会に向けて、外側からのシュートと守備が得意なオールラウンダー菊地は「みんなで協力して全員で勝ち上がっていきたい」。小泉は得意のドリブルを生かしながらアシストを量産する司令塔。「いろんな技で相手をかわしてシュートまで持っていきたい」と闘志を燃やしていた。
大古は身長156センチの体格を生かし、ゴール下を任されている。失点を防ぐプレーにも大きく関わるポジションで「自分より大きな選手にも体で負けずに失点をできるだけ減らしたい」。池田はスピードの緩急で相手を置き去りにすることや、ファールを誘うドライブなどが持ち味。「速い、遅いの切り替えをうまく使って、スピードに乗ってゴールを目指したい」と意気込みを語った。
小泉HCは「攻守の切り替えや速い攻撃を武器にどこまで他地区のチームに通用するのか。普段通りのプレーをして頑張ってほしい」。佐竹監督は「地区ごとに競技の雰囲気が違う。苫小牧のバスケットを披露しながら、他地区の特徴を見て何か学んでくれたら」と背中を押した。

















