苫小牧市有珠の沢町の三浦希嘉(まれよし)さん(77)が、情報処理技術者試験のITパスポート(iパス)や情報セキュリティマネジメント(セキュマネ)に次々と合格している。いずれも75歳を過ぎてからの資格取得で「勉強の証しをいただいた。年を取ると新しいことを勉強することがおっくうになりがちだが、情報分野は役立つ知識や技術がたくさん」と笑顔を見せる。
苫小牧市内の小中学校や教育委員会などで、38年間教育に携わってきた三浦さん。教育者としてのキャリアを積み重ねてきたが、新たな知識を得るため2012年に通信制の放送大学(心理学専攻)に入学した。
同専攻に最長期間の10年間在籍し卒業後、情報処理の勉強にも励みたい―と今年4月、情報専攻に入り直した。
情報処理技術者試験は情報処理技術者として知識、技能が一定水準にあることにお墨付きを与える国家試験。三浦さんは、日商プログラミング検定のエントリーレベルや認定心理士などの資格を取りながら心理学を中心に勉強を重ねてきたが「心理学専攻卒業前の(試験の)肩慣らし」としてiパスを受検し、ほぼ独学で昨年7月に合格した。今年1月には、より難易度の高いセキュマネの資格を取得した。
もともと情報セキュリティーやAI(人工知能)分野に関心があった三浦さんは「ICT(情報通信技術)は進展が早く、AIの発展も避けられない。勉強し続けないと取り残される」と、iPad(アイパッド)やパソコンで、繰り返し問題集を解いた。
iパスの試験に向けては2カ月ほど勉強したといい、用語が横文字だったり、略語も多く使われていたりし、「苦労した」と回顧。セキュマネの試験問題については、A4判用紙5枚分ほどの分量があり「マウスでページをめくるのも大変だった」と笑う。
三浦さんは「家に居ながらいろいろな情報を得られ、外の世界とつながれる時代」としながら、情報流出が問題化する中で「自分のID、パスワードの設定の仕方など安全対策にも一層気を配るようになった」と三浦さん。「AI、情報セキュリティーについてもっと勉強したい。千歳市に(次世代半導体の量産を目指す)ラピダス(東京)が進出してくるので、若い人にも情報処理を学んでほしい」と述べた。
















