苫小牧市は2022年度のがん検診受診率をまとめた。前年実績と比べて胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がんはやや向上した一方、乳がんはやや減少となった。市は今年度から、40歳以上を対象にした無料の「タダとく健診」に、乳がんと子宮頸がんを追加するなど、積極的な受診勧奨や啓発を推進している。
がん対策は、市民の健康増進と疾病予防を目指す市の計画「健やかとまこまいstep2」(18~23年度)3本柱の一つ。前年度は受診率が減少していた胃がんは前年度比0・2ポイント増の6・7%、肺がんは0・3ポイント増の11・3%といずれも増加に転じた。大腸がんは0・3ポイント増の7・5%、子宮頸がんは0・7ポイント増の12%と、いずれも2年連続で向上した。一方、乳がんは0・2ポイント減の9・5%となった。
一方、がん検診で所見が認められる人に行われる精密検査受診率は、同計画の各がん最終目標値「100%に近づける」に対し、比較基準としている16年度比で、胃がんは6・6ポイント増の80・2%、肺がんは15・8ポイント増の89%、子宮頸がんは1・2ポイント増の82%と上昇したが、大腸がんは14・6ポイント減の53%、乳がんは13・6ポイント減の80・8%と減少。市は「特に大腸がんは検査方法自体に抵抗のある方が多い」と分析しつつ「精密検査をすることで、予想とは違う重大な病気が見つかることもある。必ず受診して」と訴える。
市はこれまで、40歳以上の国民健康保険加入者や後期高齢者医療制度加入者が特定健診とがん健診を無料で受けられる「タダとく健診」を胃がん、肺がん、大腸がんで行っていたが、今年度から子宮頸がん、乳がんを追加。市は「女性特有のがんの受診率向上につなげたい」と強調する。前年に引き続き、成人を迎える女性に受診勧奨のはがきを、20歳に子宮頸がん、40歳に乳がんの検診無料クーポンをそれぞれ送付している他、今秋にもがん検診の普及啓発パネル展を商業施設イオンモール苫小牧(柳町)で予定している。
















