苫小牧市22年度決算 一般会計15億9500万円の黒字 10年連続10億円超え

苫小牧市22年度決算 一般会計15億9500万円の黒字
10年連続10億円超え

 苫小牧市の2022年度決算は、一般会計で実質収支約15億9500万円の黒字を計上し、10年連続で10億円超えの黒字となった。黒字幅は前年度と比べて縮小したが、財政健全化指標の目標を守り、岩倉博文市長は「健全性を確保した」と強調した。

 24日の定例市長記者会見で公表した。

 一般会計の歳入から、歳出や次年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支は、前年度比17・8%(約3億4400万円)減。普通交付税や臨時財政対策債が前年度と比べて減少したことが黒字幅縮小の主な要因。

 歳入の柱の市税は、3%増の約288億690万円だった。企業の業績は全体的に上向き傾向で、法人市民税が8・9%(約1億7100万円)増。固定資産税も4・2%(約5億5500万円)増えた。現年度分の収納率は前年度並みの99・4%で、道内主要都市10市中5位だった。

 財政健全化指標(速報値)はいずれも目標を達成。財政の弾力性を示す経常収支比率は88・1%(目標値90%以下)。資金繰りの危険度を表す実質公債費比率は7・1%(同10%以下)。将来負担比率は63・3%(同120%以下)。

 現時点の見込みで、「借金」の市債残高は約5億円減の876億円、「貯金」に当たる財政調整基金など基金残高は、今年度当初予算の財源確保による取り崩しで、約26億円減の133億円。

 特別会計(全3会計)はいずれも黒字決算で、総額約5億4000万円の黒字。企業会計の単年度資金収支は、水道、下水道、市立病院の3会計が黒字、公設地方卸売市場は赤字。累積資金収支は4会計とも黒字だった。

 このうち市立病院事業は、新型コロナウイルス感染症対応による国の補助金などを活用したため、岩倉市長は「財政状況が改善しつつある」と説明。その上で「楽観せず各会計が収支改善のための努力をする姿勢が必要」と総括した。

 さらに人口減少や少子高齢化などに柔軟に対応する必要性から「財政基盤のさらなる強化に向け、今後もしっかりとした財政運営をしたい」と述べた。新年度予算編成に向け市財政部は「厳しい状況が予想される中、国の動きを的確に捉え、予算の編成作業を行いたい」としている。

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