市内パークゴルフ場に韓国熱視線

市内パークゴルフ場に韓国熱視線
競技を通じて交流する日韓の愛好者たち

 苫小牧市糸井にある糸井の森パークゴルフ(白岩千年オーナー)に、韓国の愛好者が相次いで訪れている。6月下旬には同国内で競技人口、実力共に屈指の大邱(テグ)から32人、仁川から4人が同クラブ主催のペアマッチ大会に出場して競技を通じた日韓交流が実現した。

 大会は2人一組で、76組152人が参加。ベストボール方式で36ホール(パー132)をラウンドし、「ナイスショット」「サンキュー」など英語の応答があちこちで飛び交うなど、和気あいあいとした国際交流ムードに包まれた。

 同組でプレーした韓国勢に「ナンバーワン」とたたえられていた苫小牧市在住の久保春夫さん(80)は、「初めて回るコースなのにとても上手」と韓国勢の技術力の高さに目を丸くした。

 大邱広域市パークゴルフ協会の会員と共に来苫した金光紀会長(82)は「韓国のコースより起伏があって面白かった。芝も手入れされていてとてもきれい。また足を運びたい」と笑みをこぼした。

 1983年に十勝管内幕別町で発祥したパークゴルフ。韓国には90年代後半に伝わり、高齢者を中心に20万人近い愛好者がいるという。金会長は「高齢になっても楽しく安全に遊べるスポーツ。おかげで病院に行く回数が減った」と話す。

 新型コロナウイルスが新たなフェーズに入ったこともあり、糸井の森には6月だけで約100人の韓国人が訪れた。同クラブの動画投稿サイト「ユーチューブ」を見て訪れる人が多く、白岩オーナーは「他にも問い合わせは来ている。動画に韓国語の字幕を付けたりして、より周知を図りたい」と意欲を見せる。ニーズ掘り起こしのため、年内にも現地を視察する予定だ。

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